ねこうさぎ

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空を掴むと、零れるものは……(長っ)


その人は突然、訪ねてきた。
学校で別れたばかりだというのに。
ペットボトル2本と一袋のお菓子。
それが入ったビニール袋を手に。

そして、日々強くなっていったあの匂いを、
その指先に、髪に絡めて……。

何時もと同じ笑顔を見せながら10分ほど話して、
その人は、立ち上がった。

「帰らなきゃ」

何かに引っ張られるように呟いた。
あの匂いが、一段と強くなる。

とても、嫌な、あの匂い……。

その人は最後に
「さよなら」
と言って・・・いなくなった。

自分の言葉
自分の存在
側に居ても、力にはならなかったのだろうか…

何時もと同じ笑顔に、その存在を掴む事は
……出来なかった。

沈黙と残されたのは、あの嫌な匂い。

何時までも消えない

―――死の匂い



何時ものように別れて・・・
何時ものようにまた出会う・・・

それは、当たり前のように繰り返され
それは、日常と呼ばれるもの

季節の変わり目などに
それは失われたりもするけど……
往々にして大きく変わる事はない。

そう思うのは、浅はかだろうか?
そう思うのは、愚か…だろうか?


何も掴む事の出来なかった手は……
[ 2005/03/28 00:00 ] 歪んだ呟きマイナス |
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さーき

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